小児ぜん息とは?
様々なアレルギーによって、慢性的に気管支などの気道の粘膜が炎症を起こし気道が狭くなる病気です。原因であるアレルゲンは大気汚染の他、ダニ、カビ、花粉、食物、ウイルス感染など。アレルゲンが複合して影響を及ぼす事もあります。
まずその原因を調べて、できるだけ環境を改善させてみましょう。
どうしても改善できずに思い悩み、田舎に生活の場を変えようと考える方も多いかもしれません。確かに空気のきれいな地域に疎開して改善した例も多く見受けられますが、全く改善しないこともあるようです。
『きれいな空気の方が自然治癒力が上がるかもしれない』『心機一転してゆったりした生活で、のんびり治療してよう!』ぐらいの気持ちの方が、いいのかも知れません。
ガイドラインで示されるコントロールの必要性
2000年に日本小児アレルギー学会が作成した『小児気管支喘息 治療・管理ガイドライン』は3年ごとに改訂されてきました。
このガイドラインは標準的な治療を専門医でなくても患者が受けられる様にする為に作られた『一定のルール』の様なモノです。
発作が出ない期間が長く続けば続くほど、気道の状態は確実に正常化に向かっていく事が述べられています。
2012ガイドラインで示される小児ぜん息の治療目的
- 病状のコントロール 発作治療薬使用の減少、または無使用
- 呼吸機能の正常化 ピークフローメーターやスパイログラムの数値を正常化させる
- QOL(Quality of life)の改善 スポーツなど日常生活を普通におくる事ができる
またぜん息の発症年齢のピークは1歳〜2歳といわれて、その多くがこの時期に発症します。
その予防的な意味で、田舎暮らしを選択するという考え方もあります。
せん息、慢性閉塞性肺疾患のための生活情報誌すこやかライフ
独立行政法人 環境再生保全機構の制作した情報誌。ガイドラインの事が解りやすく書かれています。
小児気管支喘息 治療・管理ガイドライン
PDF版より、解りやすく書かれています。グラクソ・スミスクラインのサイト。
小児ぜんそく治療の目的は、ガイドラインでも書かれている通りコントロールする事です。 発作を少なくさせる事自体が、症状軽減につながります。